なぜ日本に鬼門という言葉が浸透したのか?
家を建てるときに家相というのが気になっている方も多いと思います。
家相の中で特に気になるのが鬼門という方位や裏鬼門という方位です。
鬼門の方は北東の方になります。
裏鬼門の方位は南西の方になります。
鬼門とは逆の方向になります。
鬼門が日本に伝わったのは中国からです。
中国では北東の方角から敵が攻めてくるってことがあり、
不吉であることから嫌われる方位になっていました。
現代でもあまりうまくいかない場所や方角のことを
自分にとって「あの方向は鬼門だ」「あの場所は鬼門だ」
などということがあります。
なぜ、中国の言い伝えが日本にこれだけ浸透したのでしょうか?
日本でこれだけ鬼門や裏鬼門というのが気にされるようになったのは
日本の国土の形に理由があります。
日本の地図を見ると北東の方角と南西の方角に長く伸びているのが分かります。
鬼門の方位は北東で裏鬼門は南西ですから
現在地から見えて、自分のいる場所以外はの北は鬼門、南はすべて裏鬼門になります。
陸上では戦国時代にかかわらず敵が攻めてくる方位は
必ず北東や南西の方位になるのです。
そこで中国から伝わった鬼門という考え方がぴったりあいました。
日本で浸透してくるのには日本の国土の形状に非常に関係があったということです。
現代では鬼門の方位から敵が攻めてくるということはありませんが、
あまりいい印象ではない方角不吉な方角として伝えられるようになりました。