お盆になると墓参りにみなさん出かけます。
お墓参りに意味があるのか?と聞く人がいます。
ネットなどのスレッドを見ると、
お寺やお花屋さんが儲かるだけなのでは?
という書き込みもあるほどです。
お墓を手入れしないと身内に不幸があるという人もいれば
墓を掃除したらよいことが起こったという人がいます。
お墓に眠っている人は父であり母であり
祖先であることは誰でも知っています。
自分が生まれてきたのも父母、その祖父祖母、
祖先がいたからというも知っています。
自分という存在はその遺伝子を受け継いでいるというのも
科学的にわかっていることです。
今も祖先の記憶が自分の体に生きていると
考えたことはないでしょうか?
自分という存在は今だけあるものではなく
祖先そのものだし、父そのものだし、母そのものであるということです。
自分は祖先の記憶を遺伝子という形で受け継いでいる存在であり、
墓の中にいる祖先というのは別の存在ではなく
自分自身だ。ということなのです。
祖先を敬うという気持ちや父母の思い出に浸るのも
ごく当たり前のことだと思います。
でも、墓に眠っているのは実は前の自分の抜け殻であるので
墓を掃除するのも当たり前のことです。
昔の自分の抜け殻に対して、イベント、供養をするのは
自分自身を大切にすることだと考えることはできるでしょうか?
直接遺伝子に関係のないお世話になった人も同じです
いまやその人の考えやしてくれたことは自分の血となり肉となっています。
お世話になった人もまた、自分の一部なのです。
お寺やお花屋さんが儲かるのは当たり前のことで
それは自分がお花を購入して綺麗にしたかったからということ。
自分を大事にすることは洋服をきれいにすることや
住んでいる家をきれいにすることと全く一緒のことなのです。
お墓の中にいるのは他人ではありません。
昔の自分自身であると考えてみましょう。